このページの情報は boya が独自に調査したもので、完全無保証です。
ご利用になる場合は、すべて自己責任でお願いします。
スマートホンと Vocaloid Keyboard は標準規格である BLE-MIDI で無線接続していて、専用アプリとの
通信はすべて非公開の System Exclusive で行われています。
PC と USB-MIDI で有線接続した場合も、この System Exclusive は有効です。よって、専用アプリと
同じコントロールが、技術上は有線でも可能です。
normal モードでは、System-hello コマンドから始める手続き(詳細一部不明)で認証をすると、
以降「歌詞位置情報」が System Exclusive で送られてくるようになります(今のアプリでは未使用?)。
おそらく次の発音をアプリ側で表示する機能を想定してるものと思われます(残念ながらノート番号などは
送られて来ません。なぜっ)。
MIDI キーボードモードではインプリメンテーションチャートに記載された通りの動作になります。
キーボードモード設定(sw 00:normal,01:MIDI) f0 43 73 01 52 25 27 10 00 00 11 sw f7 MIDI チャンネル設定(ch 00:1ch~0f:16ch) f0 43 73 01 52 25 27 10 00 00 10 ch f7
より詳しい System Exclusive はこちら。
なお singer の解放部分は調べてません。うっかり穴とか見つけたらヤバイので(笑)
PC などに USB-MIDI で接続した状態で、上記 System Exclusive をシーケンサーなどで送信することで、
スマートホンの専用アプリでモードを切り替えなくても Vocaloid Keyboard を USB-MIDI キーボードとして
使うことができます。
Vocaloid Keyboard には YAMAHA により出願(2017/12/25 現在審査未請求)されている
「発音装置、発音方法および発音プログラム(特願2016-32394、優先主張番号 特願2015-57945、優先日 2015.3.20)」
が、「キーオフ発音」として実装されています。
しかし、同様の発明を当方は 2014/04/14 から「ノートオフ発音」として動画やイベントなどで開示しています。法的な有効性は保証しませんが、同様の製品を作るにあたって、上記特許が支障になる場合、当方はこの技術を
- 2014/04/14 【eVY1】ぼや式 プリセット演奏システム(ニコ動)
- 2015/02/11 eVocaloid で遊ぶ(slideshare)
ライセンスすることが可能です。必要な方はご連絡下さい。なお、個人的な作品に関しては「ぼや式」を
参照してることを故意に隠蔽(自分の発明と詐称するなど)しなければ、ご利用頂いても問題ありません
(その場合は法的補償はできないので、あくまで自己責任でお願いします)。
追記:2020/06/16 に「拒絶査定」で終了した模様です。拒絶理由は参考文献として挙げた歌唱合成や MIDI での
演奏特許からの新規性・進歩性の否定です。個人的には審査官の誤解がある印象ですが、逆にそれらの特許で
本件の権利を押さえられるから良しとした可能性もあります。「ノートオフ発音」の利用には注意して下さい。